赤坂樹里亜 Le monde quotidien 〈ル・モンド・コティディヤン〉Blog- 教室業務から少し離れて日々感じる徒然を様々な角度からしたためて参ります。-

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Le monde quotidien -日々の世界-  赤坂樹里亜 著

【2022年9月11日㈰「クラシック音楽館」 – オリヴィエ・ラトリーのオルガンによる
プーランク作曲 オルガン協奏曲 ト短調-】

赤坂樹里亜 Le monde brillant 『オリヴィエ・メシアンオルガン全集』オリヴィエ・ラトリーのオルガンによる

 話は前後しますが、久々にエキサイトする演奏を聴いた気がしました。
去る9月11日㈰の「クラシック音楽館」でのプーランク作曲 オルガン協奏曲 ト短調のオリヴィエ・ラトリー(仏1962-)のパイプ・オルガンです。
N響第1960回定期公演/ 密着!新首席指揮者ルイージの魅力(2) – クラシック音楽館 – NHK
私自身、日頃からラトリー演奏によるメシアンのオルガン作品全集である『オリヴィエ・メシアン コンプレート・オルガン・ワークス』のアルバムを愛聴しており、ラトリーの演奏は私自身の「メシアン・オルガン作品受容」の支柱だった事でしょう。

 ラトリーはオリヴィエ・メシアンから「新マルセル・デュプレ」と呼ばれたほどの実力を持つ世界的オルガニストです。マルセル・ディプレとは、メシアンのパリ音楽院時代のオルガンの師です。オルガンの名手でもあったメシアンが、「自身の師の再来」と称したラトリーの演奏は、やはり聴く人の心に「まばゆい閃光が走ったかの様な」魅惑的高揚感を与えてくれます。
 上記の「N響第1960回定期公演」のページには、指揮者ステファヌ・ドゥネーヴや、新N響主席指揮者ファビオ・ルイージらが中心に書かれていましたが、ラトリーのオルガン演奏も、大変まばゆい光を放っている事でしょう。

 今私の行っている《神の現存の三つの小典礼曲》(1934-44)の研究では、鍵盤楽器はPf.とOndes Martenot、Celst.などが中心で、Org.は編成に在りませんが、メシアン作品を視る上で、Org. Solo作品は欠かせない位置を占めているでしょう。
私自身、ラトリーのメシアン・オルガン全集に在る《二枚折絵》(1930)、《栄光の御身体》(1939)、《主の降誕》(1935)などを聴き始めてから、自身の専門領域を「メシアンの『カトリック作品』におけるM.T.L.と調性の関連性考察」とする事を決断したのですから。

 今、雑多な事に忙殺されそうな時期ですが、初心に還ってまたラトリーのオルガン全集をゆっくりと鑑賞したくなってきました。「命の洗濯」ですかね。

Julia.T.A
Le 28 septembre 2022 11h01

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【専門:西洋音楽理論】
【研究テーマ: オリヴィエ・メシアン(1908-92)のM.T.L.(旋法)と調性の関連性考察-】

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